牛沢の龍が如く6実況の感想

 まずは、桐生さんと牛沢さんにお疲れ様と言いたい。

 牛沢さんが龍が如く実況を始めたのはニコニコ時代のことで、それから6までの桐生一馬の物語を追ってきたことには素直に感服しています。

 さて、僕は牛沢さんの実況を見る前は正直龍が如く6にいい印象を持っていませんでした。聞く話は全てマイナス評価のものであり、特に序盤や遥周りはキャラ崩壊と言えるほどであると言われていたので、牛沢さんが6の実況を始めると知った時は正直かなり不安でした。

 しかし、実際実況を見た結果、そんなに悪くないという印象に落ち着きました。確かに、序盤は桐生さんや遥のIQが極端に低くなる場面もありましたが、そこを越えればいつもの桐生さんに戻るし、ストーリーも普通に面白いと言えるものでした。

 遥周りですが、正直遥の株は5の最後で下がり切っていたので、当時やった人はそれをリカバリーしてくれると期待していた部分もあるので、その分裏切られたと感じるのだとは思いますが、僕の場合は牛沢さんの感想語りなどで自分の中のモヤモヤを発散できてたので、それは気になりませんでした。

 ストーリーは3をオマージュしたようなものでしたが、南雲や広瀬などの魅力的なキャラが出てきますし、それ単体で楽しめるいいストーリーだったと思います。

 それを踏まえて、僕の不満点は二つです。一つは、真島さんや冴島などの過去キャラがろくに出てこなかったこと、そしてもう一つはラスボスがしょぼいことです。そしてその二つはどちらも「桐生一馬最終章」という事実によるものです。

 まずは一つ目ですが、せっかく桐生一馬最終章なのだから、真島さんと何かしらやって欲しかったところはあります。ストーリー中盤に染谷と桃源郷に入る場面があるのですが、そこでムショにいるはずだった真島さんがトラックで突っ込んでくれば大盛り上がりだったんじゃないかと思います。

 冴島や大吾も桐生さんと関連深いキャラクターなのだから、ちょっとぐらい活躍させてもよかったんじゃないかと思いました。

 また、確かに彼らは強さや権力的に扱い難い部分もあると思うのですが、そんな彼らをやり込められる奴が相手なら桐生一馬最後の敵にふさわしかったのではないでしょうか。

 そして二つ目が、ラスボスがしょぼすぎる点です。ただの極道になりたいだけの坊ちゃんがラスボスなのは、龍が如く6のラスボスとしては良いのですが、シリーズ最後の敵としては失格だと思います。

 牛沢さんも言っていたことですが、龍が如くシリーズはある程度現実とリンクしていて、暴対法が強い現代が舞台の6では極道の力は大分弱体化しています。そんな中で郷田龍司レベルのバリバリのやつが出てきたら、確かに違和感があると思います。

 しかし、そんな中で出てくるからこそ過去最強の敵としての資格が得られるのではないでしょうか。その点染谷は割といい線行っていて、何度も相対す中で染谷がどんどん成長していけばラスボスの風格も得られたと思います。

 ラスボスが広瀬でもよかったのではないかという意見も多く聞きますが、僕は広瀬の暗殺モデルの戦闘スタイルは、今まで散々殴り合いしてきた龍が如くシリーズのラスボス向きではないと思っていて、だったら開発段階でスタイルを変えたらいいとも思えますが、僕は広瀬の戦闘スタイルが大好きなので悩ましいところです。

 後は細かな不満ですが、まずは戦闘ですね。虎落としの弱体化はまあ良いのですが、追い討ちを始めヒートアクションが減らされていたので、見ていて戦闘がワンパターンになりがちだと思いました。

 あと、ラスト遥が、ハルトが歩く練習をしている時に謎に厳しく当たっていましたが、あれなんであんな厳しかったんですかね?ハルトはまだ小さいからそんな厳しく育てなくても…と思いましたし、赤ん坊相手に厳しい態度をとる遥にも生々しい不快感を覚えました。まあ、桐生さんが死んでハルトを強く育てなきゃという心はあったんでしょうけどね…

    そのくらいです。実況面白かったです。7の実況も楽しみにしてます。