2種類の人間しかいない漫画タコピーの原罪感想

 タコピーの原罪という漫画が最近話題になっています。

 僕は生粋のジャンプ派なので当然一話から読んでいましたが、毎週毎週衝撃の展開ばかりで、金曜日は何かとタコピーのことばかり考えていました。

 その衝撃度は個人的にはチェンソーマンに並んでおり、ジャンプ本誌に載っていたら数日前には早バレが出回っていただろうなと思います。

 なぜ今更ブログに書いたかというと、発表された上巻の表紙が泣き笑いしながらリボンを付けた小指を立てるしずかちゃんという、下巻の表紙ろくなもんじゃなねえだろうなと思わせるもので、それに圧倒されたからです。

 

 さて、タイトルにある2種類の人間とはどういうことかというと、虐待をする人間とされる人間ということです。

 タコピーの原罪の世界は、メインキャラのほぼ全てが虐待をしてる親かされてる子供かで分類できる、地獄みたいな環境です。

 そんな中で対象年齢3歳未満の女子向けコンテンツに出てくるマスコットのようなタコピーが、どうやっていじめと虐待を受けているしずかちゃんを救うか、というのが1話時点でのテーマでしたが、とりあえず9話の時点では救われる気配は微塵も見えません。

 一応作者の昔の読み切りは最終的にはハッピーエンドになるものが多いため、一縷の望みはまだ残っていますが、正直あまり期待できないだろうなと思います。

 それでも読むのをやめられないのは、やはりこの漫画が持つパワーが凄いんだろうなと思います。